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【ちむどんどん】スピンオフ「歌子慕情編/賢秀望郷編」視聴者の感想は?

【ちむどんどん】スピンオフ「歌子慕情編/賢秀望郷編」

女優・黒島結菜さんがヒロインを務め、2022年9月30日に終了したNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。そのスピンオフが、11月12日に放送されました。黒島結菜さん演じるヒロイン・暢子の妹で、病弱な歌子(上白石萌歌)を主人公にした「歌子慕情編」と、だまされやすい熱血漢の兄・賢秀(竜星涼)を主人公にした「賢秀望郷編」の豪華2本立てということで、視聴者も大いに盛り上がりました!

ちむどんどん あらすじを振り返ってみよう

さて、そのストーリー構成には賛否両論あり、たびたび議論を巻き起こしていたちむどんどん あらすじを振り返ってみましょう。

舞台は1964年の沖縄。本土に復帰する前に生まれたヒロイン・比嘉暢子と家族との温かな絆を描いたドラマです。黒島結菜さん演じる暢子は、学用品も満足に買えないほど貧しい家庭の次女として生まれました。地域の人々と助け合いながら大自然の中でのびのびと過ごした暢子は、時が経ち上京することに。そんな暢子がくぐり抜ける様々な経験と試練を描きながら、、故郷の味・沖縄料理のお店を開く夢を持ち邁進していく物語です。

ちむどんどん スピンオフとは

そもそも、スピンオフとは「本編からそれに関連する別の作品が派生すること」を言います。

ちむどんどんのスピンオフは、主人公がそれぞれ「歌子慕情編」では妹の歌子に、「賢秀望郷編」では兄の賢秀となり、彼らの人生を掘り下げるストーリーが展開されました。

歌子慕情編

「歌子慕情編」の舞台は1972年。黒島結菜さん演じる姉の暢子が上京していくのを見送った妹の歌子が主人公です。

この作品で歌子の前に現れたのは、東京から来たという少女・凛でした。なんとこの凛を演じている布施愛織さんは、本編で歌子の幼少期を演じていた子役。スピンオフ作品でW歌子が共演するという、視聴者にとって興奮の展開がありました。

凜は母親を亡くし、親せきをたらい回しにされたあと、祖母に預けられることになった小学生。歌子と意気投合し、何でも相談し合うと約束する仲になります。東京へ職探しに行っていた凜の父親は、ハワイのサトウキビ牧場へ行くことになり、不安な凜を励ましたりも。そんな歌子の恋はうまくいかず、片思い中の幼なじみで前田公輝さん演じる智は、上京した姉・暢子を想い旅立ってしまう・・・という切ないスタートでした。

賢秀望郷編

「賢秀望郷編」の舞台は1975年、賢秀は久しぶりに故郷に帰省し、家族に温かく迎え入れられます。懐かしい顔ぶれに安心し再び旅立つ賢秀でしたが、鶴見で出会った千恵子という女性に恋に落ちます。真面目に働き、千恵子と結婚したいと願う賢秀。彼の願いはかなうのか?という、こちらも主人公の恋模様が描かれるドキドキの展開となりました。

ちむどんどん 視聴者の声

ちむどんどん あらすじに関しては、視聴者から様々な声が寄せられたことでも話題となりました。「見ていて元気をもらえる」「暢子を応援したくなる」という肯定的な意見がある一方で、NHKの朝ドラという日本中が注目するドラマ枠だからこそ期待値が大きくなり、不満の声が多数上がっていたのも事実です。

シナリオが雑?途中過程のないストーリー展開

特に多かった声が、「暢子がどうして料理を好きになったのかという大事な部分が抜け落ちている」「過程を知って初めて夢を応援したくなるのに、東京へ行きたいと思ったきっかけすら描かれておらず感情移入しにくい」という感想です。

朝ドラは毎日放送されるので、少しずつ過程を見せながら話を進めていけるスローペースな展開が魅力でもあります。それが『ちむどんどん』では、そこに行き着くまでのきっかけや過程のシーンが抜け落ちていることが多かったのだそう・・・。

登場人物の性格や置かれた状況が劣悪すぎる?行き過ぎたシナリオ

『ちむどんどん』で描かれている比嘉家は、もともと貧しい家庭という設定。ですが、まるで暢子を上京させるためだけに借金を繰り返しているようなシナリオだと感じる視聴者が多かったようです。

借金をした父親のために家族一丸となって返済を試みる・・・という展開ではなく、借金を返すために借金をするということを繰り返しており、視聴者にとっては「返す気はあるのだろうか?」というモヤモヤがついて回りました。

本土復帰前の歴史をもっと描いてほしいという意見が続出

ちむどんどんが放送されたのは2022年で、沖縄が本土に復帰して50年記念。それにちなんで企画されたドラマのはずでしたが、肝心な時代背景については深堀されることがありませんでした。

アメリカ人の登場もなければ、本土返還までのエピソードなども皆無。本土復帰前の歴史を、若年層にもドラマを通じて見せられるチャンスでしたが、沖縄が返還された事実はドラマのナレーションのみで済まされてしまったのです。そして、暢子が上京してからも、東京の人が沖縄を卑下するような内容が目立ち、批判を呼ぶ結果となってしまいました。

スピンオフの評価はいかに?

今回放送されたスピンオフは、暢子の兄と妹にスポットライトを当てた物語でしたが、視聴者からは「スピンオフを放送するなら他のキャラクターが良かった」という声も上がっていました。

暢子が東京で出会い後に結婚する男性の元婚約者で、暢子の登場により振られてしまった、飯豊まりえさん演じる新聞記者の愛を応援する視聴者が多く、「愛ちゃんが何もかも乗り越えて記者としてバリバリ活躍するスピンオフが見たかった」など、人気キャラクターのその後が気になるという意見が多くを占めていました。

それでも、比嘉家を純粋に応援し、家族の絆に勇気づけられた視聴者も多かったことでしょう。

ちむどんどん、役者陣への評価は良好?

脚本に対する批判が多かった一方、役者陣に対して悪く言う意見はほとんどありませんでした。

朝ドラということで、主役クラスから脇役まで豪華キャストで固められた配役。それぞれのキャラクター設定に不満をこぼす声はあっても、俳優陣の演技に対しては文句のない仕上がりだったのではないでしょうか。仲間由紀恵さん演じる「どうしようもない息子を甘やかしてばかりの母親」や、竜星涼さん演じる「定職に就かず好き放題している兄」もいましたが、彼らが視聴者をモヤモヤさせたのは俳優さんたちが魂を込めてその役を演じ切ったからに他なりません。

朝ドラに大抜擢される役者陣のポテンシャルを改めて感じさせられました!

まとめ

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。本編でもスピンオフでも様々な意見や逆風に立ち向かいながら、放送が終了しました。それだけドラマを見て、話題にする人が多かったからこその話題性ある作品になったのではないでしょうか。

今後の朝ドラも、そのストーリーやキャスティングに期待が高まりますね。

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