絶賛放送中の2021年度前期NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」。
毎朝このドラマを彩っているのが、BUMP OF CHICKENが歌う主題歌「なないろ」です。
この記事では、おかえりモネの物語と主題歌「なないろ」のつながりや歌詞の世界、そして主題歌を歌うBUMP OF CHICKENの魅力などを紹介します。
朝ドラファン、おかえりモネファン、主題歌「なないろ」が耳から離れない！という皆さま、ぜひご一読ください！
おかえりモネのストーリーに寄り添う主題歌「なないろ」
おかえりモネ第1回の放送で、主題歌「なないろ」が初めて公開された際、SNS上では
『新しい朝ドラの主題歌が爽やかですごく良い！』
『BUMP OF CHICKENの曲を聴いて１日が始まるなんて最高！』
など、すぐさま話題になりました。
以下は曲を発表した際の、BUMP OF CHICKENによるコメントです。
BUMP OF CHICKEN からのメッセージ
この度はNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌を担当させていただくことになりまして、大変光栄に思います。昨年の夏頃、楽曲の制作に取りかかる前に、ドラマの制作スタッフの皆様の作品づくりにかける思いを聞かせていただく機会があり、その熱量に一同強く心を打たれ、共感しました。このドラマを視聴者の皆様の朝にお届けするときに僕らの楽曲「なないろ」が少しでもそのお役に立てたらと思います。放送を楽しみにしています。
引用元：NHK公式サイト
おかえりモネのストーリーに加え、制作するスタッフの皆さんのお話に熱く心を打たれ、この名曲が誕生したのですね。
また「なないろ」をはじめて聴いたときの印象を語っているNHK制作側のコメントには、ファンも共感できる部分がたくさん詰まっています。
主題歌発表にあたり 制作統括・吉永 証
撮影の準備で忙しくしていたある日、BUMP OF CHICKENさんから主題歌のデモが送られてきました。心地よくて優しい歌声、スキップしたくなるような軽快なリズム、心にじんわり沁しみる歌詞。繰り返し、繰り返し聞きたくなる魂（ココロ）のこもった曲で、とても感激しました。そして何よりも曲の世界観がドラマで描こうとしていることを、いみじくも表現していてびっくり、改めてBUMP OF CHICKENさんの音楽のすごさを実感しました。いただいた主題歌の力をお借りして、毎朝「おかえりモネ」を見て、たくさんの人が元気に幸せになってもらえたらと、心より願っております。引用元：NHK公式サイト
特筆すべきは「曲の世界観がドラマで描こうとしていることを、いみじくも表現していてびっくり」という点。
視聴者はドラマを追うごとにそれを実感していくわけですが、もうさすがとしか言いようがありません。
おかえりモネ主題歌「なないろ」の歌詞を紐解く
「おかえりモネ」は清原果耶さん演じるヒロイン・モネが気象予報を通じて人々に幸せな未来を届けようとする物語。
このストーリーに寄り添うように、どのような詞がつづられたのでしょうか。
主題歌「なないろ」の歌詞を見てみましょう。
なないろ
作詞・作曲:藤原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN & MOR闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうからヤジロベエみたいな正しさだ
今この景色の全てが 笑ってくれるわけじゃないけど
それでもいい これは僕の旅昨夜の雨の事なんか 覚えていないようなお日様を
昨夜出来た水たまりが 映して キラキラ キラキラ
息をしている高く遠く広すぎる空の下 おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶は傘のように 鞄の中で出番を待つ手探りで今日を歩く今日の僕が あの日見た虹を探すこの道を
疑ってしまう時は 教えるよ
あの時の心の色胸の奥 君がいる場所 ここでしか会えない瞳
ずっと変わらないままだから ほっとしたり たまに目を逸らしたり思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事
忘れない事しか出来ない 夜を越えて 続く僕の旅治らない古い傷は 無かったかのように隠す お日様が
昼間の星と同じだね 本当は キラキラ キラキラ
この街中に歯磨きして顔洗って着替えたら いつもと同じ足で出かけようぜ
相変わらずの猫背でもいいよ 僕が僕を笑えるから涙の砂 散らばる銀河の中 疲れた靴でどこまでだっていける
躓いて転んだ時は 教えるよ
起き方を知っている事乾いて消える水たまりが それでも キラキラ キラキラ
青く揺れる高く遠く広すぎる空の下 おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶も傘のように 鞄の中で明日へ向かう手探りで今日を歩く今日の僕が あの日見た虹を探す今日の僕を
疑ってしまう時は 教えるよ あの時の心の色いつか また会うよ 戻れないあの日の 七色
晴れた朝、昨夜の雨、お日様、水たまり、空、傘、虹……など、まさにこのドラマのストーリーの軸となる「天気」に関わるキーワードが並んでいます。
その傍らにある、「僕」が何らかの過去の経験をもがきながら乗り越え、前に進もうとしている姿から、ドラマの登場人物各々の姿も自然と想起されてくるのではないでしょうか。
そこで気になるのが、“過去のつらい経験”を表すフレーズが出てくること。
「失くせない記憶」
「思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事」
「治らない古い傷」
ドラマのあらすじと照らし合わせてみると、東日本大震災のことを指しているのか？と思わざるを得ません。
「なないろ」の歌詞のように、ドラマの終盤に向けてそれぞれの人物がどう成長していくのか。ヒロイン・モネが周囲の人々をどのような形で明るい未来に導くのか。
ここがドラマの大きな見どころに繋がっている気がします。
通じ合う？おかえりモネのオープニング映像とBUMP OF CHICKENのMV
主題歌「なないろ」とともに流れるおかえりモネのオープニング映像も印象的、という方も多いでしょう。
空の青や大地の緑、輝く水面、草花。そして爽やかなカラーに包まれたモネの姿が美しく、毎日朝からみずみずしい映像に癒されている方、きっと日本全国にたくさんいますよね！（私もその一人です＾＾）
調べてみると、おかえりモネのオープニング映像はBUMP OF CHICKENのMV(ミュージックビデオ)と監督が一緒なのだそうです。手がけたのは、林響太朗氏。
BUMP OF CHICKENのMVはこちらです↓
雲の上の高い高い場所から大地に降り立つまで、ふたりの女性が風に飛ばされる中、お互いの手を掴もうとしてもなかなか届きません。
しかし嵐を乗り越え、やがてひとつになったふたりの姿が光に包まれます。
これは何を表しているのでしょうか。
私がこのMVを初めて見たのは、ドラマを見始めて2か月ほど過ぎたころでした。
すでにどっぷりおかえりモネにハマっていたので、このふたりの女性がひとつになったところで、モネが成長する舞台である気仙沼・登米・東京の人々とのつながりを映像に重ねていました。
おかえりモネのストーリーを思い浮かべながらこのMVを見ると、さらに想像が掻き立てられて面白いです！(主題歌にさらに愛着が湧いてきた私です(笑))
まだBUMP OF CHICKENのMVを見ていない方は、そちらもぜひチェックしてみてください。
おかえりモネの主題歌を歌うBUMP OF CHICKENの魅力
BUMP OF CHICKENは、言わずもがな、日本のロックバンドを代表する一組です。
プロフィール
千葉県佐倉市出身の４人組ロックバンド（Vo./Gt.:藤原基央・Gt.:増川弘明・Ba.:直井由文・Dr.:升秀夫）。
1996 年2月11日結成、インディーズ時代にアルバム２タイトルをリリースし、2000年９月にシングル「ダイヤモンド」でメジャーデビ ュー。「天体観測」でその名を世にとどろかせ、その後も数々のヒット曲を生み出し続けている。ライブを中心に精力的に活動し、2016年には自身初のSTADIUM TOUR、2019年には35万人を動員したDOME TOURを行った。そして、2021年新曲「なないろ」がNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の主題歌を担当することが決定。結成から25周年を迎えてなお、老若男女問わず幅広く支持され続けている。
引用元：NHK公式サイト
1996年、地元の幼馴染み4人で結成。メジャーデビュー後から「天体観測」をはじめ、数々のヒット曲を飛ばしてきました。
すでに活躍しているアーティストの中でも彼らの音楽に影響された方は多く、現在の音楽界を牽引するRADWIMPSの野田洋次郎や米津玄師らがリスペクトするバンドである、というのも有名な話です。
BUMP OF CHICKENの魅力は多岐にわたりますが、中でも、秀逸な歌詞、ヴォーカル・藤原の力強くもあり優しくもある心地よい声は、このバンドを語る上で外せないバンドの持ち味ではないでしょうか。
今回のおかえりモネ主題歌「なないろ」も、それらの魅力で溢れる楽曲となっています。
「なないろ」をきっかけに彼らのファンになった方々も、老若男女問わずいることでしょう。
主題歌「なないろ」も深堀りしつつ、朝ドラ「おかえりモネ」を楽しもう
以上、おかえりモネの主題歌「なないろ」について読み解いてみました。
主題歌を深堀りしてみることで、より一層ドラマに魅了されるかもしれません。
これからも毎朝、主題歌「なないろ」とともに、朝ドラ「おかえりモネ」を楽しんでいきましょう！
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