「神からの贈り物」を意味するギフテッドの特徴は？発達障害との違いも

近年耳にすることが増えた言葉、「ギフテッド」。「神からの贈り物」を意味する言葉ですが、具体的にはどういうものなのでしょうか？

今回はギフテッドの特徴について紹介しますよ。

ギフテッドの定義

ギフテッドの定義は様々ですが、アメリカ教育省は1993年、ギフテッドを「同世代の子どもと比較して、突出した知性と精神性を兼ね備えた子ども」と定義しています。ここでは子どもを対象とされていますが、ギフテッドにおける高度な知的能力や精神性は、誕生時点から生涯にかけて見られるとされていますよ。日本では、主に「特定分野に特異な才能のある児童生徒」のことをギフテッドとすることが多いです。勉学だけでなく、芸術面での才能についても「ギフテッド」と言われることがあるのですね。

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ギフテッドの由来

ギフテッドの語源は、贈り物を意味する「ギフト」からきており、ギフテッドは神や天から与えられた「天賦の素質」、遺伝による生まれつきの「特質」とされています。後天的にギフテッドの特徴を手に入れることは出来ず、「ギフテッドの才能を伸ばす」ことはできても「こうするとギフテッドになる」という方法はないんですね。

ギフテッド特徴は？

ギフテッドは自身に常に多様な「知的刺激」を切望し、自分の興味のある分野を自分の好みの学習方法で深く掘り下げ探求する傾向にあるとされています。その分野において高い能力を持つために、同年代の他の人よりも短い時間で先のレベルに到達できるものの、関心のないことには全く興味を示さないで、学習を放棄してしまうようなこともあるそうです。日本の有名人では、例えば成田悠輔天才とも過激とも評される経済学者ですが、彼もギフテッドだと噂されていますよ。

ギフテッド児童に対しては特別な配慮が必要という考えも

高い知性や能力を持つにも関わらず、通常の授業に興味や関心を持てないことや周りの生徒と同一の速度で学び、能力を身につけられないことなどから、ギフテッドの児童は学校生活に馴染めないということもあるようです。通常の学校教育制度の在り方によりギフテッド児童の能力を制限してしまっている生徒に対し、特別な配慮、特別な指導を行なう必要があると言われていますよ。

ギフテッドの性質

一般の人間よりも速く、深く、広く学び、わずかの反復で全体概念や技能を修得するとされるギフテッド。独創性の高い結果物や結論を出すことも多く、一般世間で理解や支持を得られないことも多々あります。また、環境からの刺激に対する感受性や興奮性が高く、一般の人間が普通に受け入れる物事に対して過剰に反応するという性質も。日常にある疑問や矛盾に気づきやすいものの、その性質のために周囲と質的に差異を生みやすく、集団生活上の問題につながってしまうこともあるようです。

発達障害との違いは？

百田夏菜子主演ドラマ「僕の大好きな妻！」でもメインテーマとして扱われた発達障害は身体や学習、言語、行動のいずれかにおいて不全を抱えた状態を指します。ギフテッドの児童が抱えてしまうこともある孤立や一般社会の不理解などは、発達障害にも共通する事象が見られますが、高い能力を持つギフテッドと、能力に制限がかかる発達障害は医学的に全く異なる物です。

ギフテッドが発達障害に誤診されることも多い

しかし、前述の共通点からギフテッドが発達障害に分類されるADHDや自閉症、アスペルガー症候群などに誤診されることは多いようです。ギフテッドの社会認知はまだまだ希薄であり、医者や教育者の知識不足などから誤診が起こってしまうのですね。誤診の問題点は、不必要な処方薬を摂取させてしまう可能性があるという点にあります。適切でない薬の摂取は、ギフテッドの才能や能力を鎮圧させてしまうのですね。