【2023年度前期】朝ドラ『らんまん』の出演者と見どころを紹介

今年もあっという間に年度末。桜が咲くのももうじきですね。そんな春らんまんを感じる季節にスタートする、2023年度前期の朝ドラ『らんまん』。主演に神木隆之介さん、ヒロインに浜辺美波さんと、今注目の実力派俳優を主役陣に迎え、緑が芽吹く美しい季節を感じる物語となっています。今日は、期待の朝ドラ『らんまん』の出演者や見どころを一挙大公開していきたいと思います。

『らんまん』注目のキャストは？

神木隆之介（槙野万太郎役）

のちに「日本の植物学の父」と称えられる人物。小学校を中退し、大好きな植物の研究に没頭する生涯を全うします。モデルとなっているのは実在した植物学者・牧野富太郎氏。

浜辺美波（槙野寿恵子役）

万太郎の妻となる女性。モデルとなっているのは、牧野富太郎氏の妻・寿衛子さん。植物の研究に打ち込む夫を支えながら、子どもたちとともに笑顔の絶えない家庭を築くパワフルな女性です。

広末涼子（槙野ヒサ役）

万太郎の母。小学校を辞めてまで大好きな植物を追い求める息子のことを温かく見守る存在。本作の舞台となる高知県出身の広末さんは、牧野富太郎博士の業績を顕彰する施設・高知県立牧野植物園を何度も訪れたことがあるそう。牧野富太郎氏の母は、彼が5歳のときに亡くなっています。本作ではどんな母親像を演じられるのかも、見どころです。

牧瀬里穂（西村まつ役）

浜辺さん演じる寿恵子の母で、東京で和菓子屋を営む女主人。元芸者で、自分の力で生き抜いていく強い気持ちを持った女性です。万太郎の母とは違った空気感をまとい、下町のチャキチャキした頼もしい母を演じます。

『らんまん』モデルとなった牧野富太郎氏とは

高知県出身の植物学者・牧野富太郎氏は、「日本の植物学の父」と称えられた人物。94歳でその生涯を終える直前まで、日本全国をまわって膨大な数の植物標本を作製していたといわれています。牧野氏が命名した植物は1,500種類を超えており、野生植物のみならず野菜や草花にも及んだのだとか。小学校を2年で中退したにもかかわらず、理学博士の学位も得て、富太郎氏の誕生日は「植物学の日」に制定されています。1957年に94年の生涯に幕を下ろすと、その翌年には出生地である高知県に「牧野植物園」が開園しました。

『らんまん』はココが違う！

原作のないオリジナル作品

朝ドラ『らんまん』は、原作のないオリジナル作品としてドラマ化されます。モデルとなるのは、実在した偉大なる植物学者・牧野富太郎氏ですが、フィクション作品としてアレンジを加えた脚本となるそう。

3年ぶりに男性が主演の朝ドラに

今回の主演・槙野万太郎を演じる神木隆之介さん。男性が朝ドラの主演を演じるのは、2020年放送の『エール』（窪田正孝さん主演）以来となるそう。ヒロインとして、浜辺美波さんが華やかさ、そして可憐さをプラスしながら、主人公の万太郎との波乱万丈な生涯が描かれます。

『らんまん』気になる見どころは？

タイトルの通り、主人公の万太郎が笑顔で明るく、天真らんまんに突き進んでいく様を描く朝ドラ『らんまん』。不安と混迷が交差するこの時代に、万太郎の笑顔や生き様、そして万太郎と出会う温かくも刺激的な人たちから得るものは大きいでしょう。本作の見どころは「植物」というテーマと、「槙野万太郎」という人物像。その世界観にどっぷり浸りながら、楽しみたい作品となっていますよ。

自然と共存した万太郎から学ぶサステナビリティ

今、全世界で提唱されているSDGs。持続可能な地球を守り続けるため、人間と自然が共存していく世の中が求められています。万太郎の生き様は、そんな現代の大きな問題にも、立ち向かい前進する勇気とヒントを与えてくれるストーリーになっています。明治という時代において、現代の課題ともなる自然環境との向き合い方を、すでに持ち合わせていた万太郎。守り抜かなければいけないたった1つの地球で、人間や動物たちが健やかに暮らし続けていく世界を実現すべく、万太郎から学ぶことはたくさんあるでしょう。

多様性を肯定する万太郎の思想が与える勇気

万太郎は、自身に対しても、愛する植物に対しても、多様性を肯定し続けてきました。小学校の学問だけでは飽き足らず、自主退学して植物の研究に没頭します。すべての植物に種類があり、みな違う。「雑草という名の植物はない」という名言を残した牧野富太郎氏のように、万太郎もまた、すべての植物を愛し、名を与え、敬ってきました。窮屈で生きづらいこの時代に、万太郎が認め続けた多様性について、私たちにももう一度考える機会があると良いですね。