2022年末に開催された「全日本フィギュア2022」。女子は現・世界女王の坂本香織選手、男子は3年ぶり5度目となる宇野昌磨選手、そしてアイスダンスは昨年の雪辱を果たした村本哉中・高橋大輔組がそれぞれ頂点に立ちました。
しかし、今シーズンのグランプリシリーズ全戦全勝のペア、三浦璃来・木原龍一組の名前が見当たりません!!一体何があったのでしょうか?
この記事では、「りくりゅう」の愛称で親しまれている、三浦璃来・木原龍一ペアがなぜ全日本フィギュアに出場しなかったのか、またここまでの二人の成績も調べてみました。
「りくりゅう」が全日本フィギュアを欠場した理由は?
みなさんご存知の通り、三浦璃来選手と木原龍一選手はカナダを拠点に活動しているアイススケート・ペアのカップルです。
そんな2人の12月のスケジュールは、8~11日までイタリア・トリノで開催されたグランプリファイナルに出場した後、カナダに戻って調整を続け、全日本フィギュアに向けて20日に帰国する予定となっていました。
しかし、カナダからの移動が飛行機の遅延で大幅に遅れ、帰国が22日未明になった上に、スケート靴や衣装が入った荷物が「ロストバゲージ」の災難に遭ってしまいました。この帰国途中の様子は、三浦選手のTwitterにも掲載されています。
相次ぐ飛行機の遅延で私たちがトロントの自宅を出てから50時間程経ちました。
今はまだバンクーバーにいます。
開会式には間に合いませんが、大会当日には間に合うように大阪に向かっています。
どうか日本に到着できますように..!! pic.twitter.com/vTs6eumiTq— Riku Miura 三浦璃来 (@miurariku1217) December 20, 2022
このような飛行機の遅延による移動疲れやロストバゲージが原因となって、二人は「全日本フィギュア2022」を欠場する決断を下したようです。
りくりゅうペアのプロフィールと経歴
ここで、りくりゅうペアの二人のプロフィールや結成前の経歴をおさらいしておきましょう。
三浦璃来のプロフィール
- 名前:三浦璃来( みうらりく)
- 生年月日:2001年12月17日
- 年齢:21歳(2023年1月現在)
- 身長:6センチ
- 出身地:兵庫県宝塚市
5歳でスケートを始め、当初はシングル選手として競技会に参加していた三浦璃来選手。2015年にトライアウトに参加したことがきっかけで、市橋翔哉選手とペアを結成しました。すると、同年末の全日本選手権のジュニアペアの部で優勝。その後も2017・18年の世界ジュニアにも出場を果たしました。
木原龍一 のプロフィール
- 名前:木原龍一(きはらりゅういち)
- 生年月日:1992年8月22日
- 年齢:30歳(2023年1月現在)
- 身長:175センチ
- 出身地:愛知県東海市
4歳からスケートを始め、シングル時代には2010年全日本ジュニア2位、初出場した同年全日本選手権では12位で新人賞を獲得、2011年世界ジュニアでも10位に入っています。
運命が大きく変わったのは、2013年。初開催となるソチ五輪(2014年)での団体戦に向け、「ペア」選手として白羽の矢が立ったのです。相手は2012年の世界選手権で日本代表ペアとして初メダルとなる銅メダルを獲得した高橋成美選手。当初は転向に後ろ向きだったものの、高橋選手の熱い説得にうなずき、そこからペアスケーター人生が始まりました。
ソチ五輪は高橋選手と、平昌五輪(2018年)では須崎海羽選手とパートナーを組んで出場しましたが結果が伴わず、引退も視野に入れ始めたところを2019年夏に三浦選手から請われ、3度目の五輪を目指すことを決意しました。
りくりゅうペアの成績
ペアを結成して、すぐに2人は拠点をカナダのトロントへ移しました。指導に当たるのは、2018年の平昌オリンピックで、ペア銅メダルのブルーノ・マルコット&メーガン・デュハメルの夫婦コーチです。
では、ここからは「りくりゅう」ペアとしての二人の成績を見ていきましょう。
2019年
- グランプリシリーズNHK杯:5位
- 全日本選手権:優勝
コーチたちの一流の指導もあってか、心機一転で挑んだ2019~2020年シーズンでは結成期間の短さを感じさせない息のあった滑りで観客を魅せてくれます。
2021年
- 世界選手権:10位
- グランプリシリーズアメリカ大会:2位
- グランプリシリーズNHK杯:3位
- グランプリファイナル ※コロナ禍により中止
2021年世界選手権で10位に入り、北京五輪へのペアでの出場枠を獲得したりくりゅうペア。また、スケートアメリカとNHK杯の2大会連続で表彰台にのぼり、日本人ペアとして初めての快挙を成し遂げました。
2022年
- 北京オリンピック団体戦:銅メダル
- 北京オリンピックペア:7位
- 世界選手権:銀メダル
- グランプリシリーズカナダ大会:優勝
- グランプリシリーズNHK杯:優勝
- グランプリファイナル:優勝
北京五輪では、団体戦で日本の「銅メダル獲得」という好成績に貢献。続く、個人戦では7位に入り、日本代表として初となる入賞を果たしました。そして、世界選手権での銀メダル、スケートカナダ、NHK杯、グランプリファイナルでも優勝と今シーズンはりくりゅうペアの快進撃が止まりません!
最後に
日本人ペアとして、初めて国際大会の優勝を飾った「りくりゅう」ペア。残念ながら、全日本フィギュアへの出場は叶いませんでしたが、今年3月には埼玉で世界選手権が開催されます。
全日本フィギュアを欠場した無念さを力に変えて、世界選手権2023では日本のファンを前に素敵な演技を披露してほしいですね!
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