『麒麟がくる』に登場する明智光安は明智光秀の叔父で、明智家の当主です。
残っている資料が少なく、登場する作品もあまり多くありませんが、明智光秀の前半生を知るにはなくてはならない人物であることには間違いありません。
幼い光秀に代わって家督を継ぎ、領地を守るため斎藤道三に取り入りますが最後は下剋上に巻き込まれ命を落とします。
しかし、光安の働きがなければ光秀はもっと早くに戦国の世から去り、本能寺の変は起きなかったかもしれません。
そんな光安の生涯を3つのポイントに絞ってご紹介します。
- 兄・光綱の急死で明智家の大黒柱に
- 小見の方を斎藤道三に差し出し領地を守る
- 明智家を守るため最後まで光秀を守る
【キャストビジュアル公開】
明智光安(あけち・みつやす)
西村まさ彦#麒麟がくる pic.twitter.com/uPp1SPNlFm— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) December 19, 2019
今回は若き明智光秀を支えた明智光安の生涯と、それを演じる西村まさ彦さんのお人柄に迫ります!
明智光安は明智荘を守る当主代行
「僕が演じるのは光秀の父親代わりなので、彼がどう成長していくのか楽しみでしかないですね。光安は、戦国の世にありながら平和を愛する男。精いっぱい敵と向き合い、明智荘を死守したいという気持ちしかないのです」(西村まさ彦) #麒麟がくる pic.twitter.com/qtWbLHdYjb
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) January 14, 2020
明智光安は残っている資料が少なく、若いころについてはあまりわかっていません。
光秀が生まれた後のものがほとんどで、光秀に代わって明智家を治めたといわれています。
兄・光綱の急死で明智家の大黒柱に
明智光安は明智家の三男として生まれました。
『麒麟がくる』では明智家の当主となっていますが、本来は兄である光綱が明智家の当主でした。
この光綱が光秀の父です。
光綱は早くになくなってしまい、まだ幼い光秀に代わって当主を務めたのが光安なのです。
なお、光秀が成人した後も光安が引き続き家督を握りますが、これは光秀が遠慮したためともいわれています。
小見の方を斎藤道三に差し出し領地を守る
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光安が家督を継ぐのと前後して、美濃では斎藤道三が力をつけてきます。
『麒麟がくる』のなかではすでに美濃の守護代となり国盗りの一歩手前まできていますね。
道三は美濃制圧のため、明智家の領地である明智荘にも手を伸ばしてきます。
光安は明智荘を守るため妹の小見の方を差し出し、道三は小見の方を正室として迎えました。
その小見の方が生んだのが『麒麟がくる』で川口春奈さんが演じる帰蝶です。
これによって戦うことなく場をおさめ、斎藤道三との関係を強化することに成功します。
道三はこの後美濃の国盗りを成し遂げますので、光安の選択は明智荘を守るための英断だったといえるでしょう。
しかし下剋上の戦国時代ではその平和も長続きしませんでした。
明智家を守るため最後まで光秀を守る
斎藤道三と息子の義龍の対立が深くなり、二人は1556年に長良川の戦いで刃を交えます。
この時光安は道三に味方した、あるいは中立の立場をとったといわれています。
道三は妹である小見の方の夫でしたが、義龍の母は小見の方ではなく側室の深芳野の息子であったため、立場的にも義龍側につくことはできなかったでしょう。
義龍は道三を討った後、自分の側につかなかった明智家を討つべく、明智城に攻め入ります。
光安は一族総出で城を守ろうとしますがあえなく敗れ、その生涯を閉じます。
光安は最後まで城を守ると同時に、明智家の正統な後継者である光秀に「命あれば明智家は再興できる」と託し、光秀を城から脱出させました。
明智家当主代行として立派な最期だったのではないでしょうか。
道三と義龍の対立についてはこちらの記事をご覧ください。
物語の主人公である明智光秀についてはこちらの記事がおすすめです。
西村まさ彦のプロフィール
本名:西村雅彦
誕生日:1960年12月12日
出身:富山県
身長:178cm
血液型:A型
西村まさ彦さんのプロフィールをみて「あれ?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
「ひらがなだったっけ?」と。
もともとは本名の西村雅彦をそのまま芸名としても使われていましたが2017年に「西村まさ彦」に改名されました。
その理由がなんと「俳優としてやっていく決意表明」だというのだから驚きです。
「今までは、俳優ですと胸を張っていうことができなかったのですがようやく言ってもいいかな?と思えるようになりました」
俳優歴30年とは思えない謙虚な姿勢を感じますね。
大河ドラマは3回目
大河ドラマの出演は『麒麟がくる』で3回目になります。
1回目は1996年『秀吉』で徳川家康を演じています。
2回目は2016年の『真田丸』で室賀正武という、それまで大河ドラマでは取り上げられることのなかった人物を演じ人気を博しました。
「黙れ、小童!」という大泉洋さん演じる真田信幸を怒鳴りつけるセリフが話題になりこんな動画も作られています。
明智光安を演じるにあたって
明智光安を演じるにあたって、西村まさ彦さんは公式HPでこのようにコメントされています。
光安は明智家の当主であり、斎藤道三に仕える身なので、今でいう中間管理職のような立場です。そういう意味では、今の社会にも通じるものがあるのではないかと思っていて、ドラマを見ている方に光安の立場を共感してもらえるように落とし込むのが自分の役割だと思っています。
光安は第1話から登場しており、登場回数はそこまで多くはありませんが視聴者からも人気を集めています。
叔父上である明智光安を西村雅彦が演じてるんだが、いかにも「西村雅彦」な演技じゃないのが良い。普通の武将としての明智光安として演じてるんだな。良いところも悪いところも自然なのがとても良い。当主としての威厳も、道三の家臣としての様子も、どちらも持ってるいるように演じてる #麒麟がくる
— mfluder (@mfluder_kurage) March 1, 2020
若い社員(明智光秀)が仕事をミスり、一緒に部長(斎藤道三)に謝ってあげるから行こうと連れてきたけど、エンジンがかかり意見し始めちゃう部下と、それに対して今にも爆発しそうな部長の間で勘弁してよ顔の西村まさ彦(明智光安)さん好き。
中間管理職って大変だね。#麒麟がくる pic.twitter.com/bXl4UhoY3Y— たまつき@テレビっ子(大人) (@kyoukara6090) March 1, 2020
西村まさ彦さんの謙虚なお人柄と、人間味あふれる演技で明智光安をどのように描きあげてくれるのかとても楽しみですね!
まとめ
- 明智家の当主代行として光秀を守った光安の生涯
- 西村まさ彦さんのプロフィール
をご紹介しました。
コミカルな役もシリアスな役もこなす西村まさ彦さんがどのように光安を演じるのか、また光秀にどのような影響を与えていくのか目が離せません!
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